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北木@創作ノート
kitagiukyo

📘 小説家 北木右京
Amazon Kindle各部門にて、ベストセラー1位を獲得した実績を持つ。

著書:
📗『相貌失認 ― やがて見つけた希望の光』

📗『無菌室のランナー ― ガラス越しに見上げた春の空』

📗『ノーマライゼーションの風景――ここにいていい』

📗『素顔の在処(ありか)』

📗『リストランテ・リラサーレ』
📕『北木@創作ノート』

相貌失認、無菌室、ノーマライゼーション、夫婦関係など、

人と人との関係性を見つめる題材を通して、

「人は人をどう認識し、どう理解するのか」という問いを軸に
小説を執筆しています。

異なる背景や価値観を持つ人々が出会い、支え合い、
ときにすれ違いながら変化していく姿。

一人ひとりの人生が交差する中で生まれる感情の揺らぎや、

人と人との間にある目に見えないつながりを描き、

人間の心の奥にある希望や再生を紡ぐ物語を書いています。

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物語はどのように生まれるのか――わたしの創作方法

ライティング

はじめまして、またはいつも読んでくださっている皆さまへ。

北木右京(北木@創作ノート)です。

声・気配・言葉――
目に見えないものの中に、人の本質が宿っている。

そんな気づきをもとに、希望と再生をテーマにした創作を続けています。

今回は、どのように物語を組み立て、

小説を書いているのかについて綴ってみたいと思います。

物語の構造はどう組み立てているか

一言で言えば、最初から細かな設計図を作らずに書き始めます。

物語のすべてを決めてから進めるのではなく、書きながら発見していく形です。

例えば『リストランテ・リラサーレ』を書いたときは、

「イタリア料理のレストランを舞台にした小説を書こう」そこから始まりました。

どのような物語にするのか。
どんな展開にするのか。

最初から細かく決めていたわけではありません。

プロットを組み、決めた流れ通りに書いていく方法もあります。

わたしの場合、決まりごとやルールが多いほど自由に物語を動かせなくなります。

人物がどのように動くのか。
その先にどんな出来事が待っているのか。

書き進めながら見えてくるものを大切にしています。

仮に最初から構造や展開を決めたとしても、

書いている途中で登場人物が違う方向へ動き出すことがあります。

それは人生にも似ています。

自分が思い描いた通りに、すべてが進むわけではありません。

むしろ、予想できない出来事や出会いの中で、新しい展開が生まれるように。

小説を書くことも同じだと思っています。

決められた道を進むことよりも、物語が自然に動き出す瞬間を大切にしています。

登場人物をどう作っているのか

書き始める前に、何人かの人物を思い描きます。

ただ、その時点で細かな役割や性格まですべて決めることはありません。

『リストランテ・リラサーレ』の場合、

主人公について最初に決めていたのは、「独立するタイプではない料理人」

ということだけでした。

主人公が最初の店で修行していた時の同期であり、親友。

その親友は、サーヴィスとソムリエの道へ進みます。

そして主人公の独立を知り、有名店を辞めて参加することになります。

それは、主人公の未来を感じ取った行動だったのかもしれません。

リラサーレというリストランテを開き、最初に加わるスタッフが恵です。

親友が非常勤で教える専門学校の学生として出会い、店へ来ることになります。

一見すると、すぐに辞めてしまいそうな雰囲気の人物でした。

しかし、物語が進むにつれて、恵はリストランテ・リラサーレにとって大きな存在になっていきます。

また、主人公が経営に苦労している時、一つの電話が入ります。

それは、かつて修行していた店の後輩からでした。

後輩は、初めから優れた技術を持つ料理人でした。

なぜか彼はリラサーレに惹かれ、主人公と会った翌日から働き始めます。

登場人物を4人も描くのは、多い方です。

普段は2人ほどの人物から始まることが多い。

書き進めるうちに、少しずつ登場人物が増えていきます。

新学期になり、新しいクラスになった時。

誰と友達になるのか、最初から分からないのと似ています。

仲良くなりそうで、なかなか距離が縮まらない人もいる。

反対に、思いもしなかった相手と心が通じることもある。

登場人物同士の関係も、人との出会いに近いものだと思っています。

書けない時期に何を考えているのか

執筆すると決めた作品について、書けないことはほとんどありません。

決めた枚数を書き進めることが多く、予定より大きく遅れることもありません。

ただし、例外があります。それは体調を崩した時です。

その場合は、無理に書き進めようとはしません。

体調が戻れば、また自然に書き進めることができるからです。

大切なのは、書けないことを焦るのではなく、戻れる状態を作ることだと思っています。

また、一つの作品を書き終え、次の作品へ向かうまでの期間があります。

その時に考えるのは、

「次はどのような小説を書くのか」ということです。

具体的な計画を細かく立てるわけではありません。

ただ、「次も一冊の小説を書く」と決めて過ごします。

決心ーが、次の物語の始まりになります。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

書くことで、見えないものに光を灯す――

これからも静かに、言葉を紡いでいきます。

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